アーティスティックスイミングの女性選手の髪の毛が乱れないのはナゼ?
シンクロナイズドからアーティスティックスイミングと改称
アーティスティックスイミングとは、シンクロナイズドスイミングのこと。
東京2020オリンピックから、これまでシンクロナイズドスイミングと呼ばれていた種目が、アーティスティックスイミングと呼ばれることになりました。
なるほど、シンクロナイズドよりもアーティスティックの方が言いえていると思います。
単にシンクロするよりも、アーティスティックな美しさが重要ですね。
女性選手の髪型が乱れないのは
そのアーティスティックスイミングの女性選手たちの髪の毛が、あれほど水中で激しい動きをしているのに乱れずに整っているのはナゼでしょう?
女性選手の美しさも、アーティスティックスイミングの魅力ですので、それが髪の毛ふり乱すと、少し興ざめするかも知れません。
きっちりと整えられた髪型があって初めて、あのツンとしてきりっとした女性たちの美しさが引き立つのです。
ツンと上向いて、髪の毛がバサバサでは、アーティスティックスイミング特有のあの女性たちの凛とした美しさが表現できません。
そこで彼女たちは整髪料で髪の毛を固めるのですが、市販の整髪料ではその役に立ちません。
実は彼女たちは、ゼリーの原料であるゼラチンで髪の毛を固めているのです。
アーティスティックスイミングの選手が髪の毛を固めるために最初にゼラチンを使ったのは、1970年代後半のカナダチームでした。
その後日本では、小谷実可子選手がゼラチンを使い始め、1996年のアトランタオリンピックから日本女子チーム全員が使うようになりました。
以前はポマードが使われていたのですが、これは激しい動きで崩れたり、油が水面に浮いたりと問題がありました。そこで水温で溶けず激しい運動にも耐えられる整髪料として、ゼラチンを用いた整髪料が開発され、スイミング用整髪料として定着するに至ったのです。
アーティスティックスイミング用のゼラチンは、水中で崩れにくいのは勿論ですが、髪がつやつやになるといううれしい副作用もあるようです。
オリンピックのアーティスティックスイミングを観戦する際には、彼女たちを支えているゼラチンにも思いを致してくださいね。
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