オサガメは150日間(5か月間)潜水できる

あなたは、水に潜って何分間息を止めていられますか?
せいぜい一分程度でしょう。二分も息を止められる人はめったにいません。
しかし、オサガメは、何と150日間(5か月間)も水に潜ったままで生きていられるのです。
その仕組みについて説明しましょう。

オサガメ

オサガメ

ウミガメは肺で呼吸する

ウミガメは魚類ではなく、爬虫類であり、肺で呼吸しています。
したがって、長時間水にもぐったままでは息が詰まります。
哺乳類のクジラも、肺で呼吸しますので、時々潮を吹きながら水面に浮かび上がって息継ぎをします。

大体にカメの呼吸は相当長いようです。
仙道に「亀息法」という行法があり、亀に倣って呼吸を長くながく行うのです。それほど、カメの呼吸は長い。それゆえカメは万年といわれるのです。

しかし、そのカメさんも、クジラさんも、いくら息が長いといっても限度はあります。
息継ぎができなかったら、ウミガメもクジラも、息が詰まって死んでしまいます

事実、海中で網に絡まって動けなくなったウミガメが、窒息して死ぬことがあります。
ウミガメは、肺で呼吸するのですから、息が詰まれば死にます。

オサガメが150日間潜水できるのは

世界中の亀は、およそ240種類あり、陸性、水性、水陸両性、海洋性の4種類に分かれます。
ウミガメは海洋性で、水の抵抗を少なくするために甲羅が平らで軽くなっています。

陸生のカメは、敵に襲われると頭と足を甲羅の中に引っ込めますが、ウミガメは、頭も足も甲羅の中に引っ込めることができません。水の中で外敵に襲われることが少なく、その必要がないからです。

ウミガメが息を止めていられるのは、大体に、2時間から3時間ほどといわれています。

ところが、ウミガメの一種であるオサガメは、一回水に潜ると、150日間(5か月間)も息継ぎせずに水中にとどまることができるのです。
5か月間、水中にとどまることができるとは、まるで魚類ですね。

オサガメがこんなに長く外から酸素を取り入れることなく動き回れるのは、生きるためのエネルギー源を脂肪からグリコーゲンに切り替えて、酸素を使わずに動き回れるようになっているからです。

また、オサガメの身体はウミガメ類で一番大きく、最大900キロにもなります。
一般に動物は、体が大きいほど、エネルギーの消費が効率的になり、エネルギーの無駄遣いが少なくなるといわれます。
オサガメの大きな体は、断熱効果も高く、北極近くの冷たい海水中でも生活していけるのです。

150日間も潜水できるオサガメを前にしては、「亀息法」を行ずる仙道修行者も真っ青ですね。

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