選挙の結果、得票数が同じだったらどうする?
二人の候補者が同じ得票数を取ったら
定員一人の選挙で、二人の候補者が同じ得票数を取ったら、その結果はどう収めるでしょうか?
・選挙をやり直す?
・二人のじゃんけんで決める?
・くじ引きで決める?
正解は、「くじ引きで決める」です。
これはきちんと法律で定めてあります。
公職選挙法第95条2項
公職選挙法第95条2項は、次のように定めています。
「当選人を定めるに当り得票数が同じであるときは、選挙会において、選挙長がくじで定める。」
こういうことも当然起こり得るので、法律で定めておくのは当然ですね。
この場合「選挙長」とは、通常、選挙管理委員長が選ばれます。
実際にくじ引きの実例はあった
可能性はsるとはいうものの、実際に得票数が同数で記事引きが行われるなど、ありそうにもないと思われます。
しかし、現実にくじ引きで当落を分けた実例があるのです。
1995年(平成7年)の東京都豊島区議選で、最下位当選者に当たる人2人が同じ得票数で並んだのです。
この時、選挙長が法律に従って久慈を引いて、ひとりを当選、他のひとりを落選としました。
くじ引きで落選した人は、たまらんでしょうね。
くじ引き落選者の特典
くじ引きの結果、落選となった候補者には、「特典」が与えられます。
当選者の中で将来欠員が生じた際には、時点候補者が繰り上げ当選となるのは、通常の場合は3カ月(90日)以内と定められていますが、くじ引きでの落選者に限り、「任期中」全期間にわたり繰り上げが有効となります。
つまり、衆議院銀選挙でくじ引き落選した人は、議員の任期「4年間」にわたり繰り上げ当選が有効となるのです。
ちなみに、自民党の総裁選には公職選挙法は適用されませんが、決選投票で得票数が同数の場合は、くじ引きで決すると定めらています。
くじ引きで首相が決まる可能性もあるのですね。
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