やしきたかじんの長女が「純愛」(百田尚樹著)の出版差し止めを提訴

「殉愛」は、やしきたかじんさんの晩年を描いた百田尚樹氏のノンフィクション作品で11月7日に発売されると、各方面から深く感動したという高評価がぞくぞくと寄せられていた。
やしきたかじんの盟友・辛坊治郎氏なども、この本に感動した一人。
やしきたかじん「殉愛」の出版差し止め
ところが、ここへきて、やしきたかじんさんの長女が、「殉愛」の出版元の幻冬舎に、出版差し止めと1100万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状では、複数の虚偽の記述があり、「原告の私生活に関して誤った認識を与える」と指摘。さらに、「百田氏は原告をはじめとした親族などに取材をして事実確認しようとしなかった」と主張している。
(Yahooニュース、2014-11-21より)


たかじんさんは、3度結婚している。
百田氏の「殉愛」は、主にたかじんさんの闘病生活を支えた3人目の妻への取材を基に執筆されたものである。
今回出版差し止めを提訴したたかじんさんの長女は、たかじんさんの最初の奥さんとの間に生まれた娘さんで、訴状によれば、親族に対する取材が尽くされておらず、一部の遺族に不当に肩入れした内容であると主張。長女がたかじんさんに金銭を求め続ける一方で、冷たい態度を取っていたかのような内容は虚偽であり「深く傷つけられた」などと訴えている。
たかじんさん闘病生活の中で1000枚を超えるメモを残しており、3度目の妻さくらさんも看病日記を2年間にわたり1日も休まず記してきたとか。
百田氏によるノンフィクション『殉愛』は、主としてたかじんさんのメモとさくらさんの看病日記、そして関係者への取材を基に書き上げたものらしい。
たかじんさんの生前書き遺していたメモに「僕の本を出すなら、百田に助けてもらう」というメモがあったとさくらさんが百田氏に明かしたことから、本書出版が為されたという。
百田尚樹氏の『海賊とよばれた男』や『永遠の0(ゼロ)』で見せた力量は、『殉愛』でも遺憾なく発揮されていて、読者をのめり込ませる感動ストーリーとしては一級品であることは間違いない。
しかし、長女から出版差し止めが提訴されるとは、ノンフィクションを名乗る以上、少し「関係者」の取材が充分ではなかったのだろうか。
あの世のやしきたかじんさんにお出ましいただいて、あの懐かしい怒鳴り声で、一発白黒付けていただきたいものだ。