マッサン・鴨居の大将のビジネスセンス(サントリー創業者・鳥井信治郎)

NHKの朝ドラ「マッサン」の脇役として一際光彩を放っているのが、鴨居商店の大将・鴨居欣次郎。この実在のモデルは、サントリーの創業者・鳥井信次郞です。
サントリー鳥井信治郎のビジネスセンス

ニッカ創業者(竹鶴政孝)とサントリー創業者(鳥井信治郎)

マッサン(亀山政春)の実在モデルは、ニッカウイスキーの創業者・竹鶴政孝。
サントリーの創業者と、ニッカの創業者が、最初は手を取り合って国産ウイスキー作りに挑戦したのです。後に二人はウイスキー作りの考え方の違いから、袂を分かつことになります。
あくまでも理想的なウイスキー造りを目指そうとするマッサン亀山政春(玉山鉄二)は、スコットランドと気候が似ている北海道に工場を建てるよう主張します。

一方、鴨居の大将(堤真一)は、マッサンの主張を却下して、大阪と京都の境界にある山崎の地を工場の地と定めます。物流システムが今とは段違いに送れていた当時、北海道に工場を置くことは、ビジネス上の観点からみて、とても負担が大きいと大将は判断したのです。ビジネスとして成り立たせる以上は、これもよく分かりますね。

サントリー創業者(鳥井信治郎)のビジネスセンス

マッサンとエリーは、山崎の地を訪ねて、山中に霧が発生するのを見て、此の地もウイスキー造りに適していると納得します。そのことを鴨居の大将は見通しておられたのですね、とマッサンは大将にわびを入れます。
 ところが、鴨居の大将が山崎の地をウイスキー工場を立てると決したのは、気候風土の問題ではありませんでした。
その地の南に鉄道が通ることから、多くの人々に工場を見てもらい、また工場見学などもしてもらうつもりであるとマッサンにつげるのです。
ウイスキーを知らぬ日本人に、先ずは歩録ウイスキーをしてもらうことが、日本でウイスキーを広める第一歩であると。太陽は夢を語るのです。
このビジネスセンスは、マッサンには全くないものでした。
今のサントリーという会社は、広告宣伝が上手なことで有名です。
それは、そもそもの創業者である鳥居信治郎(ドラマでは鴨居欣次郎)のビジネスセンスを受け継ぐ伝統でしょう。
微妙にセンスの異なる竹鶴政孝(ドラマではマッサン・亀山政春)が、後に袂を分かつことになるのは、致し方がありませんね。
「両雄並び立たず」でしょうか。